2014年4月12日土曜日

はじめてのwxWidgets

私はPCのウィンドウプログラムを作ることがほとんどないんですが、たまーに思い立って何か作りたくなることもあるんですよね。そういうときのために何かGUIツールキットを手軽に使えるようにしておくと捗るんですが、WindowsもLinuxも使う身からすると、Windows SDKだとプラットフォームが限定されるし、なんかAPIも難しそうでちょっと二の足。OpenCVとかGLUTとかProcessingとかライブラリオリエンテッドのクロスプラットフォームGUIとかもありますが、汎用的に使いたい。そのあたりでいろいろ探していて、wxWidgetsに行き着いた、というわけです。

ということで、とりあえずwxWidgetsのSDKをダウンロードして、サンプルをビルドしてみます。OSはWindows 7でございます。

1 Visual C++ Express のインストール


PCにVisual C++がインストールされている場合は飛ばしてOKです。ない場合は、Microsoft Download CenterからMicrosoft Visual Studio 2010 Service Pack 1 (インストーラー)をダウンロードしてインストールを行います。


現時点で最新版は2013なんですが、試してないのでwxWidgetsのSDKと適合するかわかりません。wxWidgetsのSDK内のライブラリやデモプログラムのプロジェクトも最新でもVisual C++ 2008またはVisual C++ 2005用のプロジェクト/ソリューションファイルしか用意されていませんが、2010で変換してインポートする分には問題なくビルドできました。Microsoft Visual Studio 2010をインストールする場合は、Service Pack 1を選ぶ必要があることに注意。SP1ではない無印を使うと、デモプログラムのビルド時に「LINK : fatal error LNK1123: COFF への変換中に障害が発生しました: ファイルが無効であるか、または壊れています。」というエラーに直面します。

2 wxWidgets SDKのダウンロード


wxWidgets公式のダウンロードページから、Windows向けのソースアーカイブをダウンロードします。Zipでもいいですが、7zの方が高圧縮で軽量です。7z対応の展開ソフトがあるなら、こちらを選ぶといいでしょう。


ダウンロードしたら、任意のフォルダで展開します。

3 ライブラリのビルド


Visual C++ Express 2010を起動し、[ファイル(F)]->[開く(O)]->[プロジェクト/ソリューション(P)...]を選びます。「プロジェクトを開く」ダイアログが開くので、展開したライブラリのbuild\msw\wx_vc10.slnを開きます。ソリューションの読み込みが完了したら、[デバッグ(D)]->[ソリューションのビルド(B)]を選び、ビルドを行います。DebugとReleaseの両方の構成でビルドしておくとよいでしょう。

4 デモプログラムのビルド、実行


同様にVisual C++ Express 2010でdemos\bombs\bombs_vc9.slnを開きます。ソリューションとプロジェクトが2010のバージョンに対して古いため「Visual Studio 変換ウィザード」が開きます。そのまま[完了(F)]でOKです。


ソリューションが読み込まれたら、[デバッグ(D)]->[デバッグ開始(S)]を選びます。しばらくビルドが走った後、マインスイーパーっぽいプログラムが起動します。


これでOK。


参考

Microsoft Visual C++ Guide - wxWiki

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